O脚さようなら 京都南カイロプラクティック研究所 |
京都の整体【カイロプラクティック研究所】 << 正しい歩き方 << ついでにO脚・外反母指もさようなら |
途中ですこし脱線しましたが、患者さんの足部の状態に応じた適切な治療を施すことで、O脚・外反母趾も自然に改善の方向へ向かいます。下肢のアライメントが正常になるので当然ですね。
逆に言いますと、下肢のアライメントを正常に近づけることが治療であり、O脚の矯正はその結果であるとも言えます。 しかし、筋肉は自由に動き、足本来の機能を発揮できるのにかかわらず、長年の習慣により相変わらずにガニ股で歩く方もおられます。次にこの方に必要な治療は、正しい歩き方の練習〈Propriocetive training)、「お茶のお稽古、手が覚える」でしたね。(笑) 脚の捻じれやO脚を直したいとのご相談をよく受けますが、ほとんどのケースで、その原因は容易に発見できますし、関節模型でそのO脚へのプロセスを簡単に再現できます。治療は器質的問題を除けば、困難なものではありません。 説明時にO脚形成(O脚の成り立ち)を再現すると、膝から下の内側の捻じれや、外へ傾斜している脚のラインが、どのようにして形成されたのか、その理由を生体力学的に理解することができます。これにより、患者さんご本人が納得でき、安心して治療を受けられるというメリットが生まれます。また運動療法が必要なケースにおいても、患者さんのやる気というモチベーションがアップすることで、より改善期間の短縮を期待できます。 当院では、O脚改善の為に特別にプログラムされた体操は、単に関連する筋力が低下した場合に限ります。 運動療法だけでよくなるO脚は、努力も必要ですが、複雑な背景が潜んでいないだけ幸運と言えるでしょう。 追記(2023.6.15) O脚治療を目的とした「距骨矯正」は行っていますか?とのお問い合わせが最近増えています。 「O脚矯正のための距骨治療」?はてな。 距骨は、隣同士の骨、複数の関節と連結しています。このため距骨矯正といった言葉は、距骨を単独で矯正するイメージを私個人は連想するため、これまで一度も口にしたことがなく、また聞いたこともありませんでした。新しく注目を集める「キャッチ―なタイトル、ネーミング」としてはよいのかもしれません。 このような理由から、「距骨矯正はそちらでされていますか?」との問い合わせには、距骨だけの矯正は考えにくいので、「距骨矯正はしていません」と、反射的に答えてしまいます。もう30年も距骨の位置を正すための治療を長い間してきたにもかかわらずです。お電話いただいた皆様には、説明不足、ニュアンス違いで申し訳ありません。 その理由としては、距骨を含む隣接した骨との関節に問題がある場合、その位置関係に影響を与えた「原因となる部分の矯正」を、言い換えれば「関節の運動連鎖による矯正」を私は行ってきたからです。説明はお電話では勿論、文章でも難しいですね。関節模型で動かしながら説明すると分かりやすいですが、次の例は比較的イメージしやすいと思います。 距骨は色々な骨と関節をつくります。分かりやすいところで、まず「距腿関節」(いわゆる足関節)を挙げてみます。距腿関節は距骨上面と脛骨下端、腓骨下端で構成される関節です。 この関節の長軸伸長検査で距骨の下方への動きが認められない場合は、距骨の上方変位となります。この場合を距骨を単独で矯正するわけでなく、ハイアーチの原因を正すことにより、足底弓が下った結果、距骨が下方へ矯正されることとなります。直接に距骨を矯正するわけではないことがお分かりいただけると思います。 第二に「距骨下関節」を挙げます。これは距骨の下面と踵骨の上面との間で構成される関節です。距骨が後方への関節運動が少ない場合、距骨の前方変位と考えます。ハイヒールを履く女性や足の甲高で関節運動が消失されている方に見られます。このケースも距骨の前方変位を改善するための操作に加えて、原因となる問題を改善するように考えます。反対に、距骨の後方変位があれば足関節の底屈が困難になります。同様に内方変位、外方変位を調べます。下方変位がある場合、アーチの低下の原因をさらに調べます。 このように距骨は足関節の一部なので、距骨が何の影響もなく単独でズレることは考えにくい為、施術は距骨と複数の関節の連結を注意しながら関節の運動連鎖を調べて行います。 歩行時に親指で最後蹴りにくく、外側の立方骨に体重がかかる方は、その運動連鎖により距骨は外下方に位置します。 |
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