レシチン 京都南カイロプラクティック研究所 

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京都南カイロプラクティック研究所スタッフ/レシチン「水と油をつなぐ体内のコーディネーター

レシチン 水と油をつなぐ体内のコーディネーター

総ての細胞に不可欠なレシチンの効果

レシチンはリン酸にビタミンB群のひとつであるコリンが結合してできたリン脂質の一種です。リン脂質は他の脂質と異なり、エネルギー源になるだけでなく、体内で様々な働きをしていることが知られています。

レシチンは体を構成する約60兆個の細胞の細胞膜をつくる重要な成分であることからすべての細胞に欠かせない栄養素です。具体的には以下のような働きをしています。

  • 細胞はリン酸の存在によって血液や細胞内の液体との親和性を保つ
  • 脂質の部分が脂溶性の分子を受け入れることで、細胞膜を構成する

細胞膜は単に細胞と細胞の間切りとして存在するだけではありません。浸透圧の調節、細胞に必要な酸素や栄養の吸収、老廃物の排泄、情報の伝達など生命活動に欠かせない働きをしています。レシチンは総ての細胞の中で働き、必要な栄養分を吸収し、不要な物質を排泄する出入り口の門番の役目をしており、これが少なく動きが悪いと細胞は十分な働きができません。

またレシチンは重要な薬理作用も発揮しています。細胞の呼吸促進、脂質を強力に乳化し運搬する作用、新陳代謝促進作用、解毒作用などです。

このようにレシチンは体内で不可欠な物質でありますので不足すると様々な障害が起こることは易に予想できます。免疫力が低下し、病気への抵抗力がなくなる、疲労、不眠、動脈硬化、高血圧、糖尿病、心臓病、腎臓病、肝臓病、神経性疾患、悪玉コレステロールの沈着などの症状の原因となるといわれています。また乳児の呼吸困難による早期死亡の原因とも言われており妊婦や乳児の摂取量にも注意が必要です。

レシチンの乳化作用

レシチンはその構造中に水と油の両方の性質を持っているため、乳化作用があります。細胞内の水溶性物質と脂溶性物質を溶け合わす事ができる作用です。細胞の中身はタンパク質をメインにして核酸や脂質など様々なものが溶けて混ざった物質から成っています。細胞の中に栄養分を取り入れたり細胞から老廃物を排泄できるのもこのレシチンの乳化作用のおかげなのです。

また脂肪を微細に分解する、脂肪を固まらせないなどの作用から血液中の中性脂肪を溶解し、コレステロールや老廃物を溶かして排泄するのを助けます。このことから動脈硬化や高血圧の一因とされるコレステロールの血管壁への沈着を防ぎ、細胞内や血液中でのコレステロール値を調整してくれます。

レシチンの解毒効果

レシチンは解毒器官である肝臓で様々な代謝作用を円滑にする働きがあります。また腸内の老廃物が毒素となって体液内に吸収されるのを防ぐ作用もあり、解毒にも重要な物質であると言えるでしょう。

肝硬変とレシチン

アルコール、炭水化物の摂りすぎは肝硬変を招きやすいといわれています。そしてコリン、レシチン、タンパク質が不足した食事を続けていても肝硬変を招くといわれています。これはコリンにはタンパク質と協力して肝臓内に脂肪が過剰に蓄積するのを防ぐ働きがあるためと考えられます。ここでコリンとはレシチンを構成する物質の一つでこれが欠乏するとレシチンの合成も行われない。アルコール、炭水化物を多く摂りがちな人は意識して良質のレシチン、タンパク質を摂ることを心がけると良いと思われます。

レシチンは脳の働きを高める

脳の神経伝達物質であるアセチルコリンはコリンを原料として作られます。そのため脳はアセチルコリンを作るために多量のレシチンを必要とするのです。このアセチルコリンは血液脳関門を通り抜けて脳細胞に直接作用し、記憶や認識の機能、筋肉の動きのコントロールなどに関係すると言われています。脳のアセチルコリン濃度が記憶保持や脳機能向上を左右しているとも言えるのです。またレシチンには脳の機能に重要な睡眠の質を向上させる働きがある他に、自律神経の副交感神経を活性化する作用、すなわちイライラや興奮を鎮め、リラックスさせる効果もあると言われています。さらにアルツハイマー型の認知症の予防効果も期待できます。

レシチン その他の効用

ダイエット効果、美肌効果、髪を甦らせる、爪を強くする、細胞を若返らせ異常細胞を修復し斑痕を治癒する。

レシチンやコリンを含む食品

・レシチンがたくさん含まれている食品・・・大豆、小魚、卵黄
・コリンがたくさん含まれている食品・・・卵黄、緑黄色野菜、ビール酵母、レバー、玄米、小麦胚芽、大豆、ささげ、えんどう豆

大豆レシチンの優位性

植物性の食品で最も多くレシチンを含むのが大豆
動物性食品中のレシチン・・・飽和脂肪酸と結びついている割合が高い
植物性食品中のレシチン・・・不飽和脂肪酸と結びついている割合が高い

不飽和脂肪酸は構造中に二重結合を持ち、ここでコレステロールと結びつく事ができます。一方動物性食品中のレシチンは飽和脂肪酸が主体のためコレステロールと結びつく場所が少ないのです。そのため植物性レシチンの方がコレステロールを処理する能力が高いのです。

また大豆と卵のレシチンを比べると、大豆の方が必須脂肪酸の比率が高く、α-リノレン酸が多いと言われています。

これらの事より、植物性、特に大豆レシチンを毎日、少量でもよいので確実に摂りたい栄養素ではないかと思われます。

レシチンをより効果的に

レシチンはビタミンA、Eと一緒に摂ると効果的と言われています。それには以下のような理由があるためです。

・レシチンはビタミンA、Eの体内吸収をたすける
・ ビタミンEはレシチン中の不飽和脂肪酸の酸化を防止する
・ビタミンEと協力し糖尿病に対してインスリンの必要性を低下させる

以上のことより、大豆レシチンをビタミンA、Eと一緒に摂ることが私たちにとって最も有益なのではないでしょうか。

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カイロフォーラムコンテンツ


 はじめに
 1億総半病人時代、そして誰もに訪れる「生活習慣病」
1.ビタミン・ミネラルの働きこそが生命の本質
2.病院の検査で「異常」が見つからなければ「正常」!?
3.栄養素は食事で摂れる、摂れない!?
 アメリカ合衆国政府が「現代病は食生活の間違いで起こる“食源病”である」と断定
 私のインフルエンザ観
1.はじめに
2.「インフルエンザウイルスVS体内の免疫力」ー たとえれば戦争みたいなもの
3.まず、敵であるウイルスの性質を良く知ろう。感染症であることをお忘れなく
4.免疫システム第一段階〜第二段階 免疫細胞が大活躍
5.免疫システムを強化する一騎当千の戦士達(1)
6.迎え撃つ身体軍の一騎当千の戦士達(2)「ビタミンACE」
7.迎え撃つ身体軍の一騎当千の戦士達(3)「フリーラジカル・ターミネーター」
8.腸内細菌叢の正常なバランスを維持する
 鳥インフルエンザはSARS以上の脅威 〜からだの免疫力は温存したい〜
 牛乳(1)カルシウム源としての牛乳
 牛乳(2)牛乳と病気
 牛乳(3)加工乳と乳飲料
 杏林二十一の会 分子栄養学の研修会 (当院スタッフによる研修会参加レポート)

京都南カイロプラクティック研究所から杏林予防医学研究所は徒歩5分のご近所さんです。地の利を生かしてという訳ではないのですが、当院スタッフは分子栄養学の研修会へ積極的に出席しています。 勉強した内容が思い出に変わらないように、患者さんへのアドバイスに生かせますようにと、レポートを書いてもらうことにしました。
第11回杏林21の会 「受験に勝つための食事学」 
第12回杏林21の会 「LGS リーキーガット・シンドロームと腸の健康」 
第14回杏林21の会 「現代医療を考える(2)」 
第17回杏林21の会 「ビタミンCと解毒」 
第18回杏林21の会 「含流アミノ酸と解毒」 
第19回杏林21の会 「有害物質の氾濫と解毒の重要性」
第20回杏林21の会 「あなたの子供を成功に導くCHQの法則ー生命の基礎となるリン脂質」
第25回杏林21の会 「ファスティング ビフォケアとアフタートリートメント 消化酵素の重要性」
第27回杏林21の会 細胞から元気になる食事〜あなたを「生かす食事」「殺す食事」
第28回杏林21の会 細胞から元気になる食事 (2)  
第30回杏林21の会 レシチン 「水と油をつなぐコーディネーター」  
第35回杏林21の会 油を変えれば人生が変わる「トランス脂肪酸の問題 第2弾」
第42回杏林21の会 肝臓をよくする20のプログラム


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当院は、京都市営地下烏丸線・東西線『烏丸御池駅』から徒歩4分、阪急電鉄京都線『烏丸駅』から徒歩9分のところにある、整体・カイロ治療院です。
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