私が初めて先生に治療して頂いたのは、約10年前のことです。当時(大学3回生)腰痛になった事などなかったのですが、突然腰から左下肢後面にかけて疼痛と痺れが出現しました。今考えるとアルバイト中に腰を打ったのが原因であったのではないかと思います。
病院でMRIを撮っても画像上何の問題もなく、坐骨神経痛と診断され、湿布とロキソニンを処方されるだけでした。その後、接骨院に行っても、何故このような症状が出ているのかといった説明もなく、マッサージをされ疼痛、痺れがなくなることはありませんでした。
当時、学生で金銭的にも苦しく、あきらめて薬(ロキソニン)を飲みながら生活するしかないのかと考えながら、5、6店舗目に出会ったのが、京都南カイロプラクティック研究所でした。1回目の治療で、ほとんど疼痛、痺れが消失したのを覚えています。
何よりカイロの知識が何もない私に対して、何故このような症状が出ているのか、くわしく丁寧に模型を使って説明してくださいました。疼痛、痺れがなくなったこと、丁寧に説明してくださった事ですぐに次の予約をとり、3回ほどの通院で今まで通りスポーツも普通にできるようになりました。この時、疼痛、痺れといったものが、どれだけ生活の質を妨げているのかを考えさせられました。
そして色々な縁があり、現在(2015年)私も理学療法士としてリハビリの仕事をさせて頂いています。そこで、本末転倒ではありますが、患者さんを移乗させる際に腰を痛めてしまい、また先生にお世話になることになりました。自分自身、医療従事者として筋筋膜性疼痛や仙腸関節の機能障害など腰痛を起こす原因を解っているつもりでストレッチやマッサージをしましたが痛みが改善しなかったのです。
そこで先生の治療を受けて感じたのは、自分が何も知らなかった頃よりも先生の凄さを思い知ったことでした。触診技術、解剖学・生理学・運動学知識の量、何より触診技術に驚かされるばかりでした。
仙腸関節の可動性は3〜5mmといわれており、日常生活の動きに対応できるようビルの免震構造のように根元から脊椎のバランスをとっていると考えられており、微小な不適合で痛みが発生するとされています。このmm単位のアライメントの不適合や筋肉の異常を触診・検査できる先生がどれだけ全国にいるのかということです。
個人的に感じたのは病院や接骨院に行った際に、疼痛や痺れが起こっている原因を専門用語などでごまかすのではなく、しっかり患者さんにわかるように説明ができるかというのは1つの基準であるのかと思います。私はまだまだ触診技術、知識、経験全てにおいて未熟ではありますが、いつか先生のように患者さんにしっかり症状を説明できる理学療法士になりたいと考えています。これからもよろしくお願いします。
(2015.9.25)
先生のコメント:指先で「知ろう、知ろう」と、まさに暗中模索といった感じで、患者さんの体表面を調べているうちに、指の神経のネットワークが密になったのでしょう。自然と手のひらは敏感になっていきました。人間の身体ってすごいなと思います。しかし、熱いお茶を飲むとき、湯呑みが熱すぎて持てないなどの不都合も生じてきましたが、これは仕方ないと思っています。西村先生は、常に向上心がおありなので、もう近い将来、多くの患者さんから感謝される理学療法士になれると思っています。私も心から応援しています。
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